危機管理というのはこうまで難しいのか…

ところで、北海道のミートホープの社長、インタビューで「安いものを求める消費者も悪い」というような発言があったとか。

「もちろん私が一番悪いんですけども…消費者自体も安いものばかり求めるから」と“被害者”であるはずの一般消費者に責任の一端をなすりつけた。

いや、これ自体はその通りだと思う。うん。
安いものに良いものがあると思うな。安いものは安いなりには良いものもある。
これは僕が常日頃思ってることで、この発言でも言いたいことは良く分かる。

が、これはいわゆる『お前が言うな』というやつだろう。

言いたい気持ちは分からんではないが、この辺でぶっちゃけちゃうところに会社としての危機管理能力の欠如が露わになってる気がするな。
今のこの状況でこんな発言したら火に油だろうに。
会社清算するからどうでもよくなったのかな?


ただ、これって消費者がなくなったとか体調崩したとかそういった話はなかったような気がする。
そうなると、もし最初に正直に「ごめんなさい」してたらどうなってたんだろうとは思う。
少なくとも、記者会見で長男が社長に対して「正直に話してくれ」といった辺りでは、もしかしたら?とも思ったんだけど。
中小企業にとっては不祥事を起こしてしまった、発覚してしまった時の対応が危機管理能力と直結していると思う。
危機管理能力の欠如を露呈した好例であろう。

なんにしても、安いものに良いものを求めるのはやはり間違いだ。
良いものにはどうしても手間隙がかかるし、製造業なら材料も良いものなら高価だろう。
そうなると、どうしたって安く提供することは難しい。
そんなことは少しだけ想像すればすぐに分かりそうなのに…。
もちろん、企業努力によって大幅なコストダウンを可能とする施策があるかもしれないけれど、そんなものはごく一部だろう。

ただ、問題は高価なら良いものかというとそうじゃないから困る。
原価抑えて高価にして暴利をむさぼるということがないわけじゃない。

対コストで考えて相対的に良いか悪いかがあるくらいなのかもしれない。

品質を求めないなら安いものを買うし、良いものがほしければ自分の目でよく見て、自分が良いと思えばそれが少々高くても妥協すべきでない。そう考えている。